約定せず 2005 9 16
見せてもらった「プリントスクリーンの画像」を見て、
どう考えるべきか、しばらく、時間がかかりました。
プリントスクリーンとは、現在表示されているパソコンの画面を、
そっくりそのまま写真のように撮る機能です。
これは、どのパソコンにもついている機能で、
「Prt Sc」キーを押すと、その時のパソコンの画面がコピーされ、
「ペイント」などのソフトウェアに「貼り付ける」ことで、記録できます。
その記録画像を見ると、14時58分に、「売り板」にぶつける形で、
買い注文を出した形になっています。
しかし、結果は、「出来ず」となったそうです。
念のために、私が、夜、その銘柄の板情報を見てみると、
買い注文をぶっつけたとされる「売り板」は、十分残っていました。
これは、どうして、そういう結果になったのか。
ひとつ考えられるが、買い注文が、市場に届くのに、2分以上かかってしまい、
大引けに間に合わなかったという推定です。
しかし、ブロードバンド回線では、そんなに時間がかからないでしょう。
しかも、この銘柄の出来高を見ると、そんなに人気集中銘柄とは思えないので、
コンピュータの反応が遅れてしまったとは言えないのです。
次に、考えられるのが、システムトラブルです。
もしかすると、こうした小さなシステムトラブルは、
ネット証券が気づかないだけで、頻繁に起きているのかもしれません。
おそらく、投資家が指摘しないと、ネット証券は気づかないのかもしれません。
いずれにせよ、こうしたトラブルの原因は、ネット証券が、
システム増強が追いつかないのに、顧客獲得合戦に熱中したことです。
こうした現況は、端的に言えば、「釣った魚には、餌をやらない」ということでしょう。
(注)
ここで取り上げた銘柄は、ヘラクレス市場の銘柄ではなく、東証の銘柄です。
これは、9月15日の出来事です。